
⑩からの続き。
このシリーズも残すところ、この記事を含め後2回となりました。

泥炭船 コスト:木x3 葦x2 勝利点:3点
【効果】
以下のRateでいつでも燃料を品物に換えられる。資材に換える場合は同じもののペアを得る。「燃料3→木2/レ2 燃料4→葦2/石2 燃料2→小麦1 燃料3→野菜1」
【感想】
オモイ。だが、石を使わないので同じ5資源の木引所よりは大分マシ。
後半の葦はスペースに溜まりがちになるし、木も全員が柵を引き終われば余る可能性はあるので、余った資材で作れる可能性はある。作った後に小麦or野菜どちらかでもゲットできれば元は取れるだろう。
勿論、燃料支援系カードを持っているならと言いたい所なのだが、こいつに使う燃料を単体で捻出できるのは炭坑馬しかない。他は同じ燃料系なり、木取得支援なり、何かしらの組合せが必要だろう。有効に使うには色々と運が絡むカード。

品物リスト コスト:畑か牧場か厩いずれか1つ以上 使用後、左隣に渡す 勝利点:0点
【効果】
未使用の農場スペースが5/6/7/8/9/10あれば、すぐに以下のリストから品物を1/2/3/4/5/6つ得る。(リストの順番で左から。)葦1、小麦1、牛1、石材1、野菜1、馬1(泥地と森は未使用の農場に数えない。)
【感想】
盤面スペースは縦3x横5の15マスで、泥炭環境での初期状態は家x2、森x5、泥炭x3。
つまり空きは5スペース。増築は確実にするので3スペース必要、そうするとフルボーナスを得るには、森x3を切り、泥炭x3を掘らなければならない。特別アクションを再使用しなければ厳しい回数なので、飯に自信が無ければ、後述の早めに使う方法が良いと思う。
上記の行動に加えて、コストに必要な畑を「焼畑」で作れば条件は整う。野菜、麦、牛を得る3手番を節約出来るので、その価値は大きい。
畑、柵、家畜、等は対戦相手に先行されているはずなので、そこから追い上げられるかが勝負だろう。その際は、折り返し鋤の畑支援系のカードを持っていると追い上げが楽になる。
また、初期状態から泥炭を1~2掘り、森を一箇所「焼畑」して、空きスペース6~7で早めに使う方法もある。それはそれで十分なアドバンテージが取れるが、相手にも有効利用されてしまう可能性が高い。場の状況を見て使うタイミングを計画すること。

村のお店 コスト:木x1 葦x1 ラウンド4までに出す 勝利点:0点
【効果】
このカードの上にカウンター3枚を置く。いつでもカウンターを1枚捨てるたびに、以下のものを1つ得る。得られるものはラウンドによって異なる。ラウンド2:食料、3:小麦、4:燃料、5:木材、6:レンガ、7:羊、8:葦、9:猪、10:石材、11:牛、12:馬、13:野菜、14:ゲストマーカー(これで追加アクションを1つ行う)
【感想】
通称、使えるほうのお店。
費用対効果は効果が勝つ。しかしラウンド制限があり、葦は序盤「増築」に使うので少し使いづらい。葦集め等の葦を得るカードがあれば良いがそうもいかないだろう。
カウンターの変換先は悩むが、手番の節約を考えると野菜+小麦+(野菜or牛)がいいだろう。最終ラウンドのゲストマーカーは一見強く見えるが、確実に点数を稼ぐ行動が出来るか微妙なとこがあるので、そこまで強くは無い。

暖炉ホウキ コスト: 葦x1 勝利点:0点
【効果】
石の暖炉がまだ作られていなければ、石の暖炉をすぐに室内暖炉の下に入れる。(石の暖炉と室内暖炉の位置がかわる。)次のラウンドからいつでも、家族を使ってアクションを行った後に、必要なコストを支払えば追加で室内暖炉が手に入る。室内暖炉は、自分のみ1勝利点高くなる。
【感想】
貴重な室内暖炉 専用支援カード。
葦と暖炉用の資材が必要な為、使えるのは中盤ぐらいになるが手番を使わず作れるのは便利。
室内暖炉 は作りづらく、作れるようになる後半は燃料軽減効果が有効に働かないので、評価はさほど高くない。だが、その軽減効果を中盤から使えればかなり有効。勝利点が増えるのもグッド。
注意点は暖炉ホウキを使った後、他プレイヤーの手番が1順すること。資材をしっかり確認し、絶対に他プレイヤーが室内暖炉を作れない状況で使おう。

修道会の手紙 コスト: 大進歩2枚以上 勝利点:0点
【効果】
井戸がまだ作られていなければ、井戸をすぐに村の教会の下に入れる。(井戸と村の教会の位置が変わる。)次のラウンドからいつでも、家族を使ってアクションを行った後に、必要なコストを支払えば追加で村の教会が手に入る。村の教会は、自分のみ1勝利点高くなる。
【感想】
上記の暖炉ホウキと似た効果を持つ、基本的にドラフト後半でピックするカード。
やはり大進歩を手番なしで作れるのは大きいが、村の教会は極端にコストが重く、石材補助カードが無ければ作りにくい。なので、先にピックした職業や進歩と相談し、作りにいけるような状況ならドラフトでピックしよう。

組合のお店 コスト: 木x2 レンガx1 勝利点:0点
【効果】
このカードの上にカウンター4まいを置く。いつでもこのカウンター1枚と好きな資材を1つ支払うたびに、ほかの資材を1つ得る。ただし石材は除く。
【感想】
村のお店の方がよっぽど良いもの取り扱ってるんですが、それは…。通称、使えないほうのお店。
コストに3資源払っているのに資源が得られるわけではなく、回数制限有りの変換ができるだけ。しかも、なぜか石には変換不可という謎の鬼畜仕様。一体何に使えというのか…訳が分からないよ!

遍歴の旅 コスト: なし 使用後、左隣に渡す 勝利点:0点
【効果】
家具製作所を持っていれば木材3、製陶所を持っていればレンガ3、かご製作所を持っていれば葦2をすぐに得る。(複数持っていればそれぞれを得る。)
【感想】
進歩プレイのお供に。単体で使ってもノーコスで出せるので、比較的作りやすい製陶所を作り、スタプレ材として使っても悪くは無い。勿論、進歩プレイや工場主、ギルド長、石切り等との相性は最高。
勝てる進歩プレイというのは、得てしてこういう支援カードが都合の良い時にピック出来るもんなんだよなぁ…。

職人の小部屋 コスト:レンガx2 石x1 勝利点:1点
【効果】
すぐに木材1と葦1を得る。家具製作所、製陶所、かご製作所をもっていれば、最後にそれぞれ追加で1勝利点を得る。
【感想】
小進歩に石x1はちょっと重い。だが、資源が2個返ってくるのが地味にうれしい。繰り返しになるが先にピックした職業、進歩と相談し、上記の製作所系どれか1つでも作れるようならピックしたい。無論、石切り、工場主、ギルド長辺りをドラフト出来ていたら優先度を上げるべき。

いつもの仕事 コスト:飯x1 進歩0枚 勝利点:0点
【効果】
毎回の収穫で、自分の家具製作所、製陶所、かご製作所で資材を食料に換えなかったとき、それぞれ食料1か燃料1を得る。
【感想】
進歩0枚という制限のおかげで、状況を見てから出すことが出来ず、他人に先んじて製作所系を作られるといった状況に陥ると完全に無駄カードになってしまう。
人間、目に見える妨害対象があり、自分も多少利益を得つつ妨害できるなら積極的にやってしまうもの。そういう意味でバクチ要素がある。
まぁ、首尾よく製作所系を作れれば、そこそこ使える効果ではある。特に燃料が貰えるのは汎用性が高い。これも他の進歩系カードと同じく、先にピックした職業、進歩と相談したうえでピックしよう。

泥炭採掘権 コスト:馬1頭以上 勝利点:0点
【効果】
現在のラウンドに4と7を足す。対応するラウンドスペース(あれば)に、泥地タイルを1枚づつ置く。このタイルは、そのラウンドの最初に、自分が特別アクション「泥炭を掘る」を行えることを表す。(対応する特別アクションカードを取って自分の前に置く。)
【感想】
優秀なスタプレ材。ラウンド2までに使用できると、第2、第3の収穫前に泥炭が掘れて良い感じ。
しかし、カードのパワーは可もなく不可もなくといったところ。ドラフトで取るものがなくなった時に取れるとうれしいカード。
泥炭採掘権の「泥炭を掘る」効果は使用したプレイヤーの手番とは完全に別物。ラウンドの始めに「泥炭を掘る」を行った後、通常通りの手番順で行動することができます。
ちなみに、あくまで「泥炭を掘る」が行えるだけで、「泥炭を掘る」の特別アクションカードに含まれている、他の特別アクションはできないので注意。
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